2014.06.23 Pearl Bowl 富士通、必然の敗北

というわけで、春の公式戦ラストを飾るパールボウル。
今年は富士通@オービック。

昨年加入した富士通RB#29ゴードンと、今年加入したというQB#3キャメロン。
まあ、オービックにもDE#11ケビン・ジョンソンがいるわけで、徐々に国際化(というより米国化)が進んでいるのは質の高いプレーを観たい観客側としては良い傾向。

あとは、男子バスケみたいに、外国人選手にボール入れて、日本人選手はそれをみてるだけ、という個人競技にならなければ・・・。

・・・そういう意味では、QBとRBに米国人選手って危険だな、富士通(汗)

そんなこんなでスコアは以下の通り。

チーム 1Q 2Q 3Q 4Q OT 合計
富 士 通 7 7 7 7 6 28 (34)
オービック 9 0 6 13 9 28 (37)

いわゆるマスゴミは「延長戦の激闘を制したオービックが勝利!」という論調が主だったけど、正直言って、この試合は富士通首脳陣のマネジメントミスによる自滅以外の何者でもない。延長になったのはたまたまの偶然であって、富士通が自らのディープゾーンの守備が破られていることを認識せず、試合が進むにつれて看板QBキャメロンのオフェンスも止められていたことを理解できずに逆転を許した、というだけの試合。

第1Q

試合は、オービックのTDからのPAT失敗の6点先行、富士通#29ゴードンのランによるTDで7点奪取による逆転、そして1Q最後のオービックFG3点での再逆転によるオービック9-7富士通でのスタートが試合全体を通した伏線となり、決め手となった。

話題のQBキャメロンは第1Qに何本かの素晴らしい、印象的なパスを投げた。それが通ったかどうかは詳しいスタッツがないので分からないけれど、パンフレットに記載された「NFL級」ではないにせよ、良いパッシングQBであることを見せた。これまでのトーナメントでの成績と、この1Qのパフォーマンスが、恐らく富士通首脳陣を何かの錯覚に陥らせたのではないかと推測している。

第2Q。

どちらもオフェンスの出ない、守備的な展開が続く。オービックは度々長いパスを通すがその後が続かない。富士通はディフェンスが押し込まれている中で、長いドライブを続けるだけのオフェンス力がない。その膠着状態の中で出た6:34の富士通#28石井の値千金のインターセプト・リターン・タッチダウンで、富士通は13-9と逆転に成功する。

が、ここで、富士通首脳陣が最悪の選択ミスをしてしまう。

得点を競うスポーツは数多くあるが、フットボールにおいて、4点差での優勢と5点差での優勢には、ほとんど点差に意味がないことを関係者ならほとんどが理解している。この時点で、点差は4点。これは何を意味するかというとFGで3点を決められてもまだ優位に立っているということ。これは5点差でも同じことが言える。差があるとすれば、数試合に一度あるセーフティによる2点を取られた場合に逆転されるか、同点で止め得るかの違いでしかない。

ましてやまだ前半。ここで、富士通はPATでキックによる1点(結果5点差)ではなく、プレイによる2点を狙い6点差を目指さなくてはならなかった。
6点差であれば、このあとFG2本決められても同点で済ますことができる。仮に失敗しても4点差の優勢には変わらない。ましてや、オービックの長いパスにディフェンスが対応できていない。これは、オービックにいつかTDをとられる、もしくはFG圏内に迫られる危険性が高いという状況。

この場面、富士通はほぼ意味のない5点差狙いより、多少の危険性を覚悟してでも6点差を狙うのがセオリーだった。このことは1980年代には既に確立して広く知れ渡っている。インターネット上で探せば、pdfで点差毎のチャートも見つかるはずだ(というか、以前、私ですら見つけて納得したことがある)

結果、1点を選んだ富士通により、14-9の5点差。残り時間40分弱を考えるとFG1本差程度でしかない。オフェンスが止められている状況、ディフェンスが相手を止められない状態で、もうここから点を取られることは致命傷になりかねない。第2Q早々、富士通は自らを追い詰めた。

第3Q

5:24、オービックQB#12畑からWR#18木下への41ydsタッチダウンパスで、15-14と逆転。富士通はやはり、オービックのロングパスを止められない。

オービック、PATで当然の如くプレイを選択し、3点差を狙うも失敗。1点差のままゲームは続く。ここでキックで1点を取っておけば最も劇的な結末になったのは結果論でしかない。

11:33、富士通RB#29ゴードンが2ydsを押し込み、タッチダウン。20-15と再逆転。

ここで富士通は、この試合2度目の選択ミス。PATで2点を狙いTDで7点獲られても大丈夫な状態にすべき状況で、またもキックを蹴り21-15としてしまう。のこり約20分、オービックを完封できる自信があったのか、あと1本タッチダウンを獲れる自信があったのか。

このとき、気になったことが一つある。このタッチダウン後、QB#3キャメロンは迷うことなくサイドラインに向かっていた。2点プレイは全く頭に無かったかの如く。結果としてキックを選んだとしても、多少なりと迷うべき(QBが監督に指示を仰ぐべき)場面にもかかわらず。これは、キャメロンの24歳という若さからくる経験不足なのか、富士通首脳陣が米国人QBに対してモノを申せないチーム状況なのかは、観客席からは分からない。

どちらにせよ、6点差のまま試合は第4Qに入っていく。

第4Q

1:32、オービックQB#4菅原のパスで21-21の同点。オービックはPATで1点を加えて22-21と試合をひっくり返す。

そして、6:09、富士通のドライブはQB#3キャメロンからファーストターゲットであるWR#1強へのタッチダウンパスで27-22。5点差。試合時間はのこり約9分。今いる日本の監督やオフェンスコーディネータの中で、この状況に置かれた場合に、キックとプレイにどの位の支持率があるか分からない。ただし、この試合で富士通は、いわば負けるのを覚悟して常にキックを選択してきた。

3度目の選択も富士通はキック、28-22。
この時間帯で6点差。タッチダウンを獲られたら負けるのを承知で、富士通は残り9分の完封・逃げ切りを選んだ。

ここから約7,8分、試合は富士通の狙い通りに進む。オービックはタッチダウンを獲れない。

が、恐らく現時点で日本人最高のQBであるオービック#4菅原、最後のドライブで富士通陣深くまで攻め込む。試合時間残り数秒、最後のプレイ、エンドゾーンまで19yds。東京ドームに観衆のカウントダウンが響き「…3, 2, 1, 0!」と同時にわき上がる富士通側観客席の眼前で、#20古谷へのタッチダウンパスを通す。

何が起こったか分からない一般客と、一斉にグラウンドに飛び出すオービック選手たち。

28-28。

富士通の甘い目論見が脆くも崩れた瞬間だった。

PATでキックを決めれば29-28。それこそ富士通の判断ミスが浮き彫りになり、「試合時間残り0秒での大逆転勝利」が舞い込む展開だった。

ただし、私自身、こういう展開はこれまでに3度観戦している。こういう場面、チームの命運を託されたキッカーは大抵、キックを失敗するものだ。私は思わずロスター表でキッカーの年齢を確認した。32歳。ベテランといっていい。とはいえ、通常であれば9割以上の確率で成功するであろうこのキック、確率的・経験則的には半分かな、というのが第一感。

そして、このキックが外れてしまう。

28-28のまま延長、タイブレークへ。ちょっとした過誤はあったものの、試合は順当にオービックが制した。富士通が3回のPATのいずれかで2点を取っていたら、そのまま富士通の優勝が決まっていただけに、PATにおける判断ミスが痛恨の失敗になってしまった。改めて、接戦におけるPATの重要性を感じた一戦だった。

2013.10.21 鹿島@富士通

と言うわけで、秋も深まったところでフットボール観戦。
本日は、等々力競技場での鹿島@富士通。

結果から言うと…

1Q 2Q 3Q 4Q 合計
鹿島  0 0 7 0 7
富士通 12 3 0 0 15

で、富士通の勝ち。10回やれば9回は勝てる内容の圧勝。
(鹿島が勝つと思ってたから富士通の応援席に座ってたのに。。←双方に義理がないので弱いチームの方が応援しやすい)

1Qから、ライン戦で富士通が鹿島を圧倒し、そこへ夏に補強したというRB29ゴードンが走り込んだら、そりゃ、まあ、鹿島勝てんわな、の展開。TDをとられ、SFとられ、FGとられ。。。で12失点。すでに、もはやこれまで、という状況で2QにFGで3点追加された時点で、南無。

鹿島は2QからQBを代えて、富士通ディフェンスの目先を変える作戦に出たけど、無理な作戦は、やはりちょっと届かず。

観たかった選手である富士通RB30金くんがほぼ出なかった(RB29ゴードンにポジション取られたんだろな…)時点でモチベーション・ゼロ状態だったので、後半は、富士通応援席で鹿島の応援という暴挙に出てしまいました(汗)。

とはいえ、3QにTDを取った時点で鹿島は2点コンバージョンを狙うべきだったんじゃなかろうか?
TDを取った時点で6-15の9点差。ここでPlayを選んで成功させれば8-15の1ポゼッション(7点)差になるところを、鹿島首脳陣はKickを選択して7-15の8点差。

これって、あの富士通ディフェンスから、あと2本(TD & FGでも可)取れると思ってたんだろうか?それとも、万が一もう1TD取れた時点で2点コンバージョンを狙う魂胆だったのか。。

まあ、2点狙って失敗してしまった場合の士気低下が気になったのかもしれないけど(それでも9点差な訳ですが)、あれだけの力の差を見せつけられていたのだから、「どうせあと2本も取れないんだから、失敗して元々、の2点狙い」が観たかったなあというのが私の本心。そこで7点差になっておけば、何かの事故で一発同点TDもあり得ていたかも知れない。そしたら、最後まで面白い試合になったかも。

しかし、まあ、セーフティの2点って久々に観たけど、スパイス的に面白いね。

2012年あずまボウル 雑感

第41回関東大学アメリカンフットボール選手権・第2回あずまボウル、法政大学トマホークス@日本大学フェニックスを観てきた。

結果は、

1Q 2Q 3Q 4Q 合計
日本大学 3 10 3 6 22
法政大学 3 14 0 6 23

で、法政の1点差勝ち。

行く前は、なんだかんだ言っても、なんとか6:4位で勝てるのではないかと思っていた。

が、第1Q終盤(3-3)には、力の差がはっきりしていて10-30位で負けるのではないかと思い、それでも第2Q10:38には一旦逆転し(13-10)、再度逆転されながらも(13-17)、粘り(16-17)、突き放され(16-23)、一縷の望みを持って仕掛けた最後の攻撃でTDを奪い、22-23。

残り10秒。最後のPATを決めれば、同点。延長タイブレーク。
こういった時のPATのキッカーには重圧が掛かる。

このときのK#39井ノ口観客席から観ても、は相当ナーバスになっていた。
結果として、歴代最多通算得点記録保持者でもある井ノ口のキック失敗で、万事休す。

敗因は、単純にフィジカルの差。

フェニックスは中央のランプレイを全く封じられてしまっていた。37回走99Ydsといっても、最長の46ydsを除けば、36回走53ydsでしかない。事実、第1Q終盤から、今季の攻撃の主軸だったラン攻撃を捨て、オープンへのパス攻撃に主軸を移していったが、オフェンスの一選択肢としてのパスならともかく、投げさせられてのパス攻撃では、法政LB#57田中にインターセプトされたのは、当然の結末であったろう。

昨季、甲子園に進んだチームは「ディフェンスは良いが、オフェンスが厳しいチーム」だった。
今季のチームは「ディフェンスはさらに良くなったが、オフェンスはさらに悪くなったチーム」だったように思える。

さて、そのディフェンスは、後半こそ法政を6点に抑えたが、前半5回の攻撃シリーズで3回の得点を許し、17点を奪われた。この事実は、法政オフェンスを褒めるべきなのか、フェニックスのディフェンスを責めるべきなのか。

やはり、キーになったのは、結果として敵陣39ヤードからの攻撃を許し、TDに結び付けられた第2Qのインターセプトと思われる。あれがなければ、勝敗は逆になっていた。しかし、前述の通り、あのインターセプトは偶然ではなく、中央を封じられたフェニックスオフェンスの苦肉の策であり、中央のランが出ていれば、あのパスは投げる必要がなかった。

つまり、前半の17失点は、そのパスを投げさせた法政ディフェンスを称えるべきだ。この試合のMVPがそのインターセプトを決めた法政LB#57田中とされたことは、まったく、正しい。

ただ、あれだけの力の差がありながら、結果として1点差ゲームにまで持ち込んだことは、褒めるべきだろう。最終的に、K#39井ノ口のPAT失敗により勝敗は決した。時にキッカーは勝敗の全責任を負いがちなポジションであるし、彼がこのキック失敗をこれから何年か苦い記憶として残すのは仕方がないが、そこにいたるまでのストーリーを追えば、今日の敗戦が、彼の責任ではないことは自明の理である。

WordPressプラグイン、「All in One WebMaster」を改良する。

「All in One WebMaster」というWordpressプラグインがあります。

単純に言えば、例えばGoogle Analytics のID等を設定画面から登録しておけば、使用するテーマを変えてもテーマ編集(footer.phpとか)することなく、アクセス履歴を収集するためのコードを出力してくれる、というとても便利なものです。

が、問題がひとつ。

このプラグイン導入以前からの問題なのですが、ブログへのアクセスなんて、そのブログを書いている人が一番多いわけです。たとえば、公開前の投稿の下書きをプレビュー表示してみたり、各種プラグインの動作確認であったり。。

と言うわけで、自分自身のアクセス記録は残したくないなあと思って、「All in One WebMaster」導入前から、「ユーザがログインしている場合には、Google Analyticsのコードは出力しない」という改修を毎回毎回行っていたのですが、これを「All in One WebMaster」にも加えてみることにしました。

改修ソースコードは、[all-in-webmaster.php] です。・・・と言うか、このプラグインにはこのファイルしかプログラムがないので一目瞭然ですが。。

この105行目近辺を改修します。

改修前:
if (!($google_an == ""))

改修後:
if (!($google_an == "") && !(is_user_logged_in()) )

これだけ。
これで、ログイン後には、Google Analyticsのコードは表示されなくなります。
※ここのような零細サイトの場合、もしかしたら、アクセス数も激減しますが(笑)

MY HEARTSTRINGS

なんとなく、好きな言葉のまとめ。

「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。」
– 鴨長明『方丈記』

「人に誇れる仕事と、信頼できる仲間と、生活に足る収入さえあれば、人生は幸福である」
– 発言者不明

「私はフランスのために百度戦ったが、一度としてフランスに反抗したことはない」
– ミシェル・ネイ(ナポレオン麾下のフランス陸軍元帥。≪勇者の中の勇者≫。銃殺にあたっての最後の言葉

「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也」
– 松尾芭蕉『奥の細道』

「進歩は意思に由来する」
– とある旧い友人の言葉

「我々は、勇気を持って日常生活に戻らねばならない」
– ポール・タグリアブ(元NFLコミッショナー。2001年9月、NYテロ後にリーグ戦を再開するにあたっての言葉)

「とにかく急いで、とりあえず幸福で居たいなら、あなたの身の回りの自分を大切にしてくれる人の数を増やすよりも、自分を粗末にする人の数を減らせば良 い。
あなたの幸福を願わない人間はあなたの友人ではない。」
– nAe * http://www.flickr.com/photos/naephoto/4918660616/

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